DIVES

あたらしいコトに飛び込む、そして没頭する。

【前編】スリランカで感じた「違和感」のお話。#06

みなさん、おはこんばんにちは。

西田です。

 

先日、インドのデリバリーサービス「zomato」を利用する機会がありました。

 

#03で触れたように、「zomato」レポをブログにしようかなと思いましたが、やはり難しそうです。

登録はFacebookと連動しているので、猿でもできるし、

注文して家で待つなら、幼稚園児でもできます。

 

f:id:dives:20180909151817j:plain

 

クリスマスになると、サンタコスで配達してくれるのでしょうか。

枕元にバターチキンカリー、悪くないです。笑

 

#06は、みなさんお待ちかねの「スリランカ」でのお話。

 

「別に待ってないけど、呼吸くらいしかやることないから読んでやるよ」

 

ツンデレは僕の大好物です。

 

(おそらく大半がここで読むのをやめると予想。笑)

 

 

スリランカに降り立ったのは、午後8時でした。

当然、あたりは暗くなり、今日の宿をどこにしようかと思い、エアポートWi-Fiを使っていると、空港内で働くおじさんが近づいてきました。

  

f:id:dives:20180909152042j:plain

(色々無理ある)

 

スリランカの人は、やっぱり優しいなあ」

 

もちろん自分で宿を取って、空港から直接向かえば何事もなく、安眠につけるはず。

けど、なぜかスリランカ人=優しい」これを信じてみたくなったし、その不確定さを久々に楽しみたくなって、言われた通り、1泊1000ルピー(日本円で約700円)のホテルに案内してもらいました。

 

「ここ友達のホテルだから」

 

友達のホテルなら安心できるなと。

 

空港を出ると早速、「どこに行くんだ」のキャッチの嵐。

「日本かな」とか言いつつ、無理しかないメモを見せると、このタクシードライバー

 

「ここは俺の友達のホテルだ、ベストフレンドだ」

 

と言ってくる。

そのメモを当てにして、そのタクシーに連れられて向かった先は、確かにそのホテルでした。

 

「部屋も綺麗だし、AC付きで、Wi-Fiもあるから」

 

それで1000ルピーなら言うことなしなので、いざ料金を聞いてみると、

 

「7000ルピー」

 

 

はいはい、ギャングスタギャングスター。

HHGGです。

 

そんな宿に泊まったら、スリランカ旅がこのホテルステイで終了してまうので、即答でNo。

 手元にスリランカルピーがなかったので、せめてインドルピーからスリランカルピーに両替しようと、おもむろに12000ルピーを手渡すと、

 

スリランカルピーはインドルピーの2倍だから、20000ルピーね」

12000ルピー渡したから24000ルピーだよね?」

 

f:id:dives:20180909162544j:plain

 

西田、確かに2000ルピー6枚、渡しました。

親父の手元には、5枚の2000ルピー。

 

もしやと思い、カウンターの下を覗くと、迅速かつ狡猾かつ大胆に、まるで意思を持って隠されたかのように、一枚の2000ルピー札がそこにはありました。

 

(・・・)

 

 

 

(おいおいおいやってんなああおいいい)

 

 

それに気づいた親父たちの表情に、焦りの文字が浮かびあがってくるのを、僕は見逃しませんでした。(顔相学にハマっていた時期があります)

 

 

「おい、ふざけるな。なめてんのか。」

「友達、友達って…そんな中途半端な気持ちで友達って言葉を口にするんじゃねえ‼︎」

 

 

 

と決死の剣幕で、今にも殴りかかりそうな表情を浮かべて佇んでいました。

(何も言ってません、あと「世界」ではないです。)

 

そのやり口に、逆に笑いが止まらないのと同時に、やはり怒りが込み上げてきて、

 

「完全にプッチーん」

 

 

 

と言いました。(※言ってないです)

 

参考までにどうぞ。

 

youtu.be

 

 

実際、それなりに怒りの剣幕で、ある程度のものを言っていた気がします。笑

 

今振り返ると、よそ者で、観光客である自分に、現地の人へのリスペクトが欠けていたという気も少しありますが、そこはフェアであるべきだと思っています、そりゃあ背景は色々あれど。

 

いくら「スリランカ=優しい」とはいえ、どこの国でも、観光客を騙し、少しでも高いお金を剥ぎ取るボッタクリは、当然あるんだなと。

 

一発目にして、「スリランカ=優しい」説は覆りました。

よって、水曜日の夜には、オンエアされないと思います。

 

 

今回の件は、別に典型的なボッタクリの手口であって、旅慣れている人からしたら、なにを今更言っているんだと思うかもしれません。

ここで僕が感じた、ひとつの「違和感」。

 

「確かに怒っている自分がいた」

 

ということ。

 

 

f:id:dives:20180909165640j:plain

 (ネクタイは、細めのタイが好きです。)

 

 

今までの西田の旅のスタイルとしては、どこか譲っているような、「ヘイブラザー」と言われるとつい反応して、日本語でツッコミを入れてしまうような、それを楽しみに旅をしているといっても過言じゃありません。(※これは本当です)

 

だから、確かにその時怒りを表していた自分が、シンプルに新鮮だったなと。

 

今までと今の違いを、この「違和感」を自分なりに考えてみると、

 

絶対に影響しているであろう要因は、「インド」

 

 

ほとんどの観光客が、自国と、僕ならば「日本」と「その国」の比較をしてしまいがちですが、

 

「インド」スリランカを比べていた自分が、そこにいました。

 

 

インドを旅していると、その日常のカオスっぷりだったり、インド人の人懐っこさ、刺激的な魅惑の文化などが、目にも脳裏にも焼き付けられると思いますが、

ビジネスにおいては、インド人は非常にしたたかだし、自分への利益がなければ動くことはまずないし、なによりとてつもないエゴの塊。

自分の身は、自分で守っていくしかないですから。

 

その中で、決められた場所で、時間通りに、進捗通りにコトが運ぶこと自体が難しい。

 

でもその中で、責任ももちろんあって。

 

旅ではなくインターンとして、曲がりなりにも2ヶ月生活していたからなのかなと思ったり。

 

穏やかではないと言われると、確かに穏やかでないかもしれません。

 

ただ、スリランカコロンボからデリーに帰ってきて、9月から始まる第二の夏を予感させるしぶとい暑さに、落ち着けるくらいには、穏やかですよ。

 

続く

 

f:id:dives:20180909165952j:plain

(噂のベビーフェイスですよ)

 

 

PS

このホテルに連れていったドライバーは、翌朝西田が泊まったゲストハウスに、友達と謝罪しに来ましたとさ。(スリランカ、好きになりました、比較的単純です。)