【前編】スリランカで感じた「違和感」のお話。#06
みなさん、おはこんばんにちは。
西田です。
先日、インドのデリバリーサービス「zomato」を利用する機会がありました。
#03で触れたように、「zomato」レポをブログにしようかなと思いましたが、やはり難しそうです。
登録はFacebookと連動しているので、猿でもできるし、
注文して家で待つなら、幼稚園児でもできます。
クリスマスになると、サンタコスで配達してくれるのでしょうか。
枕元にバターチキンカリー、悪くないです。笑
#06は、みなさんお待ちかねの「スリランカ」でのお話。
「別に待ってないけど、呼吸くらいしかやることないから読んでやるよ」
ツンデレは僕の大好物です。
(おそらく大半がここで読むのをやめると予想。笑)
スリランカに降り立ったのは、午後8時でした。
当然、あたりは暗くなり、今日の宿をどこにしようかと思い、エアポートWi-Fiを使っていると、空港内で働くおじさんが近づいてきました。
(色々無理ある)
「スリランカの人は、やっぱり優しいなあ」
もちろん自分で宿を取って、空港から直接向かえば何事もなく、安眠につけるはず。
けど、なぜか「スリランカ人=優しい」これを信じてみたくなったし、その不確定さを久々に楽しみたくなって、言われた通り、1泊1000ルピー(日本円で約700円)のホテルに案内してもらいました。
「ここ友達のホテルだから」
友達のホテルなら安心できるなと。
空港を出ると早速、「どこに行くんだ」のキャッチの嵐。
「日本かな」とか言いつつ、無理しかないメモを見せると、このタクシードライバーも
「ここは俺の友達のホテルだ、ベストフレンドだ」
と言ってくる。
そのメモを当てにして、そのタクシーに連れられて向かった先は、確かにそのホテルでした。
「部屋も綺麗だし、AC付きで、Wi-Fiもあるから」
それで1000ルピーなら言うことなしなので、いざ料金を聞いてみると、
「7000ルピー」
HHGGです。
そんな宿に泊まったら、スリランカ旅がこのホテルステイで終了してまうので、即答でNo。
手元にスリランカルピーがなかったので、せめてインドルピーからスリランカルピーに両替しようと、おもむろに12000ルピーを手渡すと、
「スリランカルピーはインドルピーの2倍だから、20000ルピーね」
「12000ルピー渡したから24000ルピーだよね?」
西田、確かに2000ルピー6枚、渡しました。
親父の手元には、5枚の2000ルピー。
もしやと思い、カウンターの下を覗くと、迅速かつ狡猾かつ大胆に、まるで意思を持って隠されたかのように、一枚の2000ルピー札がそこにはありました。
(・・・)
(おいおいおいやってんなああおいいい)
それに気づいた親父たちの表情に、焦りの文字が浮かびあがってくるのを、僕は見逃しませんでした。(顔相学にハマっていた時期があります)
「おい、ふざけるな。なめてんのか。」
「友達、友達って…そんな中途半端な気持ちで友達って言葉を口にするんじゃねえ‼︎」
と決死の剣幕で、今にも殴りかかりそうな表情を浮かべて佇んでいました。
(何も言ってません、あと「世界」ではないです。)
そのやり口に、逆に笑いが止まらないのと同時に、やはり怒りが込み上げてきて、
「完全にプッチーん」
と言いました。(※言ってないです)
参考までにどうぞ。
実際、それなりに怒りの剣幕で、ある程度のものを言っていた気がします。笑
今振り返ると、よそ者で、観光客である自分に、現地の人へのリスペクトが欠けていたという気も少しありますが、そこはフェアであるべきだと思っています、そりゃあ背景は色々あれど。
いくら「スリランカ人=優しい」とはいえ、どこの国でも、観光客を騙し、少しでも高いお金を剥ぎ取るボッタクリは、当然あるんだなと。
一発目にして、「スリランカ人=優しい」説は覆りました。
よって、水曜日の夜には、オンエアされないと思います。
今回の件は、別に典型的なボッタクリの手口であって、旅慣れている人からしたら、なにを今更言っているんだと思うかもしれません。
ここで僕が感じた、ひとつの「違和感」。
「確かに怒っている自分がいた」
ということ。
(ネクタイは、細めのタイが好きです。)
今までの西田の旅のスタイルとしては、どこか譲っているような、「ヘイブラザー」と言われるとつい反応して、日本語でツッコミを入れてしまうような、それを楽しみに旅をしているといっても過言じゃありません。(※これは本当です)
だから、確かにその時怒りを表していた自分が、シンプルに新鮮だったなと。
今までと今の違いを、この「違和感」を自分なりに考えてみると、
絶対に影響しているであろう要因は、「インド」。
ほとんどの観光客が、自国と、僕ならば「日本」と「その国」の比較をしてしまいがちですが、
「インド」と「スリランカ」を比べていた自分が、そこにいました。
インドを旅していると、その日常のカオスっぷりだったり、インド人の人懐っこさ、刺激的な魅惑の文化などが、目にも脳裏にも焼き付けられると思いますが、
ビジネスにおいては、インド人は非常にしたたかだし、自分への利益がなければ動くことはまずないし、なによりとてつもないエゴの塊。
自分の身は、自分で守っていくしかないですから。
その中で、決められた場所で、時間通りに、進捗通りにコトが運ぶこと自体が難しい。
でもその中で、責任ももちろんあって。
旅ではなくインターンとして、曲がりなりにも2ヶ月生活していたからなのかなと思ったり。
穏やかではないと言われると、確かに穏やかでないかもしれません。
ただ、スリランカのコロンボからデリーに帰ってきて、9月から始まる第二の夏を予感させるしぶとい暑さに、落ち着けるくらいには、穏やかですよ。
続く
(噂のベビーフェイスですよ)
PS
このホテルに連れていったドライバーは、翌朝西田が泊まったゲストハウスに、友達と謝罪しに来ましたとさ。(スリランカ、好きになりました、比較的単純です。)