打ち上げ花火は下から見た、インドの夏。#08
みなさん、おはこんばんにちは。
西田です。
インドが年中真夏だと思っている、そこのあなた。
インドにも冬があるんです。
南北にも東西にも長いインドでは、日本ほど色鮮やかな四季がないものの、12月ともなれば、気温にはその違いをはっきりと示すそう。
こういう時のH&Mですね、ファストファッション世界代表。
アウターを一枚調達せねばと焦っております。
(Weekndの時が個人的に一番ツボです。)
けれども、インドの色彩様々な、いわゆる民族衣装の格好が、だんだんと無地の白Tシャツにジーンズ、革靴と、ワールドスタンダードに変わっていくメトロの車内が、心なしかさみしく思う昨今でございます。
#08は、そんなインドにも夏祭りがあったお話。
主催はデリー日本人会で、我らがMangaful Cafeも自家製アイスで出店。
マンゴー100%のアイスと、濃厚かつクリーミーなバニラとチョコのアイスも全て「手作り」でした。
事前準備の段階で、自家製アイスは、凍らせすぎると、舌触りがガリガリになったり、そもそものパックの詰め方だったり、冷凍保存によってフレッシュさが損なわれたり、ほんの微力ながら、「美味しい」という味の追及に、少しだけ楽しさを覚えた瞬間でもありました。
※なお、写真はありません。
当日はお気に入りのガンジーTシャツをチョコレートでダメにしたくらいには忙しかったので、写真を撮り忘れました。
当日はあいにくの雨。
日本人学校の運動場で行われる夏祭りは、神輿ややぐら、盆踊り、そしてもちろん打ち上げ花火もあって、本格的な夏祭りそのものでした。
けど、雨。
会場は校舎内。
神輿も中止。
よりによって、お祭りの時に雨。
運命は風まかせというのは本当らしいです、サザンによると。
(相当カラオケに行きたいんだと思います)
それでも雨天決行ながら、学校はインド在住のたくさんの子供達と、そのお父さんお母さん方であふれかえっていました。
大きな企業様方も、お店を出店しており、日本を代表する航空会社さんのブースでは、制服着用で記念撮影が取れたり、重工系の会社さんは、ロボットが作るロボットアイスクリームなど、ただの夏祭りかと思いきや、どこも気合い十分で、少し肩身が狭かったり。笑
確実に当日のハイライト。(見れくれが色々とおかしい)
「次は機上でお会いしましょう」とか、なにそのキラーワード。
よくパイロットのふりして小切手切りまくれたな、デカプリオ。
雨天だったのが功を奏したのか、こんな懐かしい空間に再会。
なんとも言えない感覚。
好きだったのに、嘘をついたり、みんなに茶化されて本音を言えなかったり、席替えをたまらなく楽しみにしたりした、あの頃をほんの少しだけ思い出しました。
(感傷に浸りたくなる)
西田はというと、文化祭準備や、合唱コンクールで真剣に取り組まない男子たちをみて、「ねえ男子、ちゃんとやってよ!」と、女の子が叱責を入れるたびに、小さくガッツポーズしていた、そんな学生時代でした。
アイスの売れ行きはというと、見事、最後の最後に完売!
売っている最中には、「美味しくてまた来たの!」と可愛らしい女の子がボソッと言い残して、美味しそうにアイスを頬張る姿が、あまりにも可愛いくて可愛くて。
最近、各方面から「パパ」と言われるのはこのためでしょうか。
将来は、大人になった娘と、ちょっとオシャレして、お高めなディナーに出かけるのが夢ではあるんですがね。
(アメリカ映画の観すぎ)
気づいたら雨も止み、少しだけでも盆踊りを楽しもうとする家族の姿が、三階の窓から見えました。
勝手に微笑ましく感じているのを横目に、最後の締めくくりとして上がり始める打ち上げ花火を、三階の窓から、下から見上げる形で、見えました。
これが今年初花火でした、当然。
映画館に行っていないので、「横」から見るというのは、一体どういう現象なんだろうかとその時考えてしまったあたりは、ロマンにかける人間になってしまったなと。
平成最後の夏、インドで参加した夏祭り。
砂に書いた「平成」を消して、波はどこに帰るのかを、江ノ島の汚いビーチで確かめる夏じゃない夏も、思い出になる気がします、雨だったしね。